タイピングがいじめを終わらせる-小学校6年生時代
いじめに耐え続け、半年が経ちました。
いつのまにか、秋を迎えていました。
いつものように罵倒され続け、周りから疎外される光景。
授業で、パソコンというのがありました。
内容はよく覚えていませんが、パソコンの基本的な操作などを学習する授業だったような気がします。
パソコンの授業で、インターネットを使ってみようということで、検索エンジンでキーワード検索をすることになりました。
「さて、検索するか。」
いつものように何気なくキーボードをタイピングしていたら、
「えっ、何!?今の!?」
女子グループから驚きの声が。
「は?」
と、理由が分からず戸惑う私。
どうやら周りの子と比べて、私だけ異常にタイピング速度が速いことに驚いたようです。
実は当時の私は、ゲーム以外にもインターネットに夢中になっていたのでした。
2002年当時なので、やっと家庭にネットが普及していた時期でしょうか。
実は、
ピアノを4才ぐらいの頃から習っていたので、鍵盤打ちのテクも合わさって、超スピードを生んだのでした。
「きゃー!FomFom凄い!もう一回やって!」
予想もしなかった反応に私はウキウキし始め、ご希望通りのタイピングを繰り出しました。
この状況を気にくわなかったいじめの主犯格グループが、
「てめえ、いい加減にしろよ!」
みたいなことを言おうとしました。
すると、女子グループが、
「FomFomにもすごいところがあるんだから、変なこと言わないでよ!」
と、かばってくれました。
主犯格グループは悔しそうに舌打ちをして、後ずさりしました。
それからというものの、女子グループが私を見る目が変りました。
まさかの展開でした。
いじめグループは、次第に私をいじめることに飽きた様子で、離れていきました。
主犯格グループがいじめていた別のグループからのいじめは少しありました。
でも、たいしたことはなかったです。
こうして、小学校の卒業式を無事に迎え、晴れて青春の中学生時代を迎えることになりました。
タイピングという何気ないことが、私を救ってくれました。
人生、何が起こるか分からないです。